丁寧な所作、言葉遣いが人に映る

あはは♪な子育て
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 今や、世界中のスーパースター☆メジャーリーガーの大谷選手。

世界一を奪還したWBCの準決勝、決勝戦は感動的でした。

野球の試合

 2023.3.22のあの試合から約1か月が経つ今でも、日々大谷選手に注目が集まり、野球のパフォーマンスだけではなく、さまざまな言動も取り上げられています。
近いところでは、ホームランキャップの兜の話題。

豪快なホームランを放ち、兜をかぶりベンチのチームメイトに笑顔でハイタッチをする大谷選手。

その最後、脱いだ兜を大切そうに台に乗せ、少し微笑んでやさしく兜を「ポンポン」とする姿が
『かわいい♡』と報じられていましたね。

本当に、彼の動作のどのシーンを見ても、思わずこちらが微笑んでしまう。
一緒に嬉しくなってしまうから不思議です。

 私は、彼のしぐさのひとつひとつを構成している大切な要素は「丁寧」だと思っています。

兜のシーンでも、脱ぎ方ひとつ、置き方ひとつ、とっても丁寧。
心がこもっているというか、なんというか。

 「ポンポン」も、タレントのようにかわいいを狙ったのではなく(当たり前か💦)彼の心のこもった丁寧な所作が「ポンポン」になったのだろうな、と思います。

だからこそ、決勝戦でトラウトから三振をとったあと、雄たけびを上げグローブを投げた姿が感動を与えたのだと思います。

人柄は表れる

 私は「普段の言葉遣い、動作、物の扱い方に人柄は表れる」と、思っています。

 我が子にもそう伝えてきました。
私自身そうではない部分が多くあるので、子どもたちもなかなかうまくもいきませんが。

でも、丁寧な言葉遣いや所作に、物の扱いに気を付ける、気を配ることはきるはず。
そして、そうしているとまた気が付き、気を配れると思っています。

 園の保育士に、勢いのいい保育士がいます。
もう26歳で、勤務年数もそれなりです。

彼女はまず言葉がキタナイ。
歩き方、物の置き方全ての動作が雑で荒い。
どこからくる自信なのか、いつも偉そうで敬語のひとつも使えない。

何をとっても丁寧を感じられる部分がない。

そんなだから、彼女の普段の様子から感じるのは、嫌悪感です。
彼女を「正直」という人もいますが、それはまた別の話し。
大切な年齢のお子さんを預かっている教育者で、仕事、職場です。

うちの園に来るまでにも、他園で勤めていたそう。
どこかで、教えられる、影響を受ける、見直す機会がなかったの?と、不思議でなりません。
職場でなくても、学校で、家庭で、友人関係で。

なかったの?

 私が新卒で採用されたこども病院は、配属された病棟でプリセプター(先輩)ナースが付き、マンツーマンで指導されます。

 初めの1か月は、夜勤も含め全てのシフトを一緒に入ります。
新人個々の成長度合いにもよりますが、シフトのひとり立ちは3週間~1か月目。
その間に、業務だけではなく、疾患の理解、勉強の仕方も先輩の話しや経験談などから教えられ、また感じ取り自分のものにしていきます。

 ぴったりくっついてマンツーマンの指導が終わったその後も、記録や提出物、研究発表に至るまで全てチェック、相談に乗ってもらい、指導を受けながら経験を積んでいきます。

そのしくみの大切なことが、看護業務だけの指導をうけるのではない、ということです。
社会人として大切なこと、たとえばあいさつ、書類の提出方法、洗濯の出し方、他職員への配慮。
全てのことを学ぶ時間です。

だから、自然とそれぞれのプリセプターに似た後輩が育っていく。

私のプリセプターは、特に優秀な看護師だったので、ガサツなところがなく、やはり丁寧。
憧れたし「仕事ぶりが似ている」と言われるように努力しました。

 そして、またプリセプター自身も後輩を見ながら、自分自身のことも振り返る機会にもなります。

プリセプターナースは、だいたい勤続3年目の看護師が担当します。
そして、プリセプターナースを指導する、またその上の5~6年目の経験看護師がいます。
つまり、それがまたそれぞれの研修になるのです。

私がそんな新人研修期間を過ごしたので、もうある程度の勤務年数がプライドになってしまっていて、指摘されても注意を受けても受け入れられない、見直したり改めたりができない勢いのいい彼女を見ていると、
「経験の中で、指導を受けたり、影響を受けるチャンスはなかったのかな?」と不思議に思ってしまいます。
「それはNGだよ」「アウトだよ」と言ってもらう場面はなかったの?

 勤務年数を経験と勘違いしていることに、周囲が呆れていることにいつ気づくんだろう。

影響を与え合う

 そんな私は、この春採用された養護教諭さんに影響を受けています。

 彼女は、片付けがきちんとできる。
デスクの上、引き出しの中、使った用具類、自分のルールを決めていることが分かります。
仕事を丁寧にしようとしていることを感じられます。

私のデスクより綺麗😓

だから、私は彼女に影響を受けて、マネを始めました。
丁寧に書類をまとめ、綺麗に片付いているのはいいものです。

そして、25歳のその彼女は、
『養護教諭としての経験は浅く、また0~5歳の子供たちと接したことがない。だから、発達や発育もわからないし、まず「子ども」がわからない』と言います。

私はこれが「正直」だと思います。

だから、一生懸命だし、一つ一つ確認して、また確認してスケジュールをたてて仕事を覚えていこうとしています。そして、指摘されたことは見直し、言葉遣いも変わり、変える努力をしていることを感じます。

そんな姿だから、寄り添ってあげようと思うし「がんばって!だいじょうぶ!」と応援したくなる。

 先日、彼女のスケジュール帳を見ると、私と同じ使い方をしていることに気づきました。
付箋の貼り方、忘れてはいけない予定のチェックの仕方、業務のリストアップ・・・など。

こども病院時代を思い出して、彼女を鏡として自分を振り返り育てて丁寧な仕事をすることで、彼女を育てていこうと改めて思いました。
保育現場で、何かと肩身の狭い保健室ですが、保健室の私たちの雰囲気を作って、職員に影響を与えられたらいいな、と思います。

 ここまでお読みいただき、ありがとうざいました。
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