きょうだい

ASDの娘と向き合って
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 娘と長男は3歳違い。

 長男は今年大学に入学した。
高校から実家を離れ、大学もそのまま地方へ行ったので高校から通算4年目の寮暮らし。

運動部に所属、この春の初めてのリーグ戦からベンチ入り、時にスタメンとチーム貢献もできており、大学生活を大満喫中である。

親からの仕送りも十分ではなく、また部活動でバイトも2~3回/週がやっと。だから、想像通りにお金がない貧乏学生。

一応、散髪代も含めて仕送りしているが、生活と伸びた髪を比べて、圧倒的に生活が勝つようでその資金投入は生活に回され、息子はたいていぼさぼさ髪。
でも、部の規則で長髪は禁止らしく、ギリギリを攻めて散髪に行く時には驚くほど短くなって帰ってくる。

この間「もう、バリカンで坊主にしようかな」とつぶやいていた時は笑った。

ほとんど連絡もしてこない貧乏学生の息子なので、月1回程度、またシーズンが始めれば応援もかねてまめに会いに行き、試合後はご飯や買い物に付き合う。

そんな息子を外食に連れていく時は「なんでも好きなものを食べたらいいよ!」と大判を振る舞うが、こちらの事情も察してくれるのか、たいていラーメンやチェーンのハンバーグ店を選んでくれるのがいじらしい。

そんな息子がこの間「いい店知ってるから行こう」と連れて行ってくれたのが、「肉と米」というステーキのお店。

肉米

「え?!ステーキ!??」とビビる私に「大丈夫、大丈夫!」とにやりの息子。

ほんとに大丈夫だったわ
鉄板に満足量のステーキに、ごはん、お味噌汁、お漬物類が食べ放題で1000~1500円!

息子はオートでズボボボボッと出てくるごはんが面白いよと、紹介してくれた。

このお店は、部の先輩に連れてきてもらったそう。違う店舗では友だちもバイトしている。
ほかにも安くでお腹いっぱいになるお店を知っている、と楽しそうに話してくれた。

よく見かける不相応な金額のブランドをやたらと身につけた学生ではなく、貧乏学生でも楽しみを知っていて、ちゃんと生活してまたそれも楽しそうで親としては嬉しい姿でした。

その話を、後日娘にしたら

娘:「笑えるくらい大学生らしいなぁ~。あの子らしくていいね。そんなお店の情報は、大学の交友関係がない私には入ってこないなぁ~」

胸がきゅーーーーーーっっとなった。

同じきょうだいでも違う。

そして、違っててどちらも、いいんだよ。

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