ありのままに寄り添うこと~「私小説ー発達障害のボクが純愛小説家になれた理由ー」を観ました

ASDの娘と向き合って
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 テレビ朝日で2夜連続放送(4月7日23:15~、8日23:00~)された
スペシャルドラマ「私小説ー発達障害のボクが純愛小説家になれた理由ー」を観ました。

 普段、22時には寝てしまう私ですが、その日はこたつでうたた寝をしてしまい、目が覚めたときにたまたま前編が始まり観てしまいました。

 主演の瀬戸康史さんが発達障害の小説家 伊佐山ジンを、上野樹里さんがその妻 優美役を演じられました。
とても穏やかな優しい空気のドラマで、最後まで気持ち落ち着いて観ることができました。

 発達障害から起きる生きづらさが表現されていて、娘と照らし合わせながら見ていました。

 前編の最後に、二人が乗るバスの乗客のざわつきや、子どもが寝ている家族連れの旦那さんが、後部座席で大声で話す高齢女性や、社内で構わずに携帯電話で話しているサラリーマンに怒る様子を見て、ジンは頭を掻きむしり苦しくなり、バスを降りてしまいます。
娘も、私が職場での愚痴や文句を食事中などに話していると、しんどくなります。
どうしてなんだろう、と思っていましたが、聞いた話しであっても、感情を切り離せず自分にドーンとのしかかってしまうのだそうです。

 また、サラリーマン時代のジンが次々頼まれる仕事や業務がこなせず、内容をメモした付箋がパソコンのフレームいっぱいになる。それでも、できず、間に合わずに混乱し、結局会社を辞めることになります。
娘もスケジュール管理が苦手で、日々スマホのメモアプリやアラーム、ToDoリストを使って予定や行動を管理しています。
でも、イレギュラーに入ってくる予定や課題、頼まれごとに混乱します。

みんながしている当たり前のこと、みんなが流している当たり前のことが、こんなにも簡単じゃないんだということを、改めて感じました。

 このドラマは「発達障害のことを理解する」ということは難しいかもしれませんが、「発達障害を抱える人に寄り添う気持ちを知る」ということは、できるかもしれません。

 上野樹里さん演じる妻の優美が優しく穏やかで素敵。

心が満たされる幸せとは、ありのままを受け入れて、寄り添って理解することだと感じることができました。

娘にもそんな幸せ、パートナーが見つかってほしいと願います。

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