自閉スペクトラム症(ASD)特有のこだわり「ハマる」に落ちない向き合い方

ASDの娘と向き合って
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 娘は、スマホのゲームが好きだ。

小さなころからきょうだいの中でものめり込み方が違っていたのは、今はそれが自閉スペクトラム症(ASD)による傾向だと思えるようになったけど。

この時も、いわゆる音ゲーにはまり、課金や投げ銭(?詳しくはわからない)をして、どんどんカードの支払いが増え、またグッズ購入の金額も増えていったらしい。

コントロールが効かないって恐ろしいよね。

 並行して他にも気に入っているゲームもあったので、この出来事のあと話し合って趣味について整理することになった。
時間はかかったけど、結局好きなアニメのゲームを残して音ゲーはやめることにしたらしい。
それ関連のグッズもフリマなどで売って処分し、思いのほかスムーズな感じで離れることができたみたいだった。

でも、この間帰宅したら、また音ゲーらしいものをしている様子に気が付いた。

私「え?また始めたの?」
娘「違う種類(音ゲー)だよ」

「ふ~ん」と言って、その場を離れたけど、いや、違うでしょ?
「違う種類」も「同じ種類」も、それが問題なんじゃないやん。

もう、ドラッグだよ。

娘がとっさに守りに入った雰囲気を感じたので、そのままほっておきましたが、頭から離れない。
また、前回と同じループにはまるんじゃないか・・・。

どうなっているのか聞こうと思うけど、娘のタイミングが悪ければまたスイッチが入って怒り始めるから、聞くに聞けない。

数日が経って、

「でも、前回もそんな気持ちに迷って日にちが過ぎていくうちに、どん底になっていたもんな」

と、思ってさりげなく聞いてみた。

私「ねぇねぇ。この間の音ゲーのことだけど」
娘「もうやめた。良くないかなぁ~と 思って。」

正直信用はできないけど、そうなんだ、と。

娘がシラッとしているので、そのまま続けた。

私「ドラッグと同じ。またやりたくなるし、ひっぱられる。
『やったらだめ』『ひっぱられるな』とは言わない、無理だろうから。
でも、やりたくなる、引っ張られやすい自分だって言うことの自覚を持たないといけないよ。
それから遠ざかっておく、近づかない、って自分に言い聞かせないと。
少しだけ、とかすぐやめる、は自分は無理なんだって。そういう自覚を持つことが、またほかのことへの向き合い方にもつながるし、大切だと思うよ」

初めは聞いているのか聞いていないのか、の様子でテレビを見ていましたが、話しの終わりにはこちらを向いていました。

 ここまでお読みいただき、ありがとうざいました。
コメントなどいただけたら、励みになります。
よろしくお願いします。

コメント

  1. ぽぷら より:

    anchanさんと娘さんの会話の様子、、
    守りに入った雰囲気とか、、
    うちと同じだー、、

    それでも、娘さんを思い、大事なことを真剣に伝えるan chanさん、えらいな‼️
    娘さんも最後にはちゃんと向き合って聞いて。お母さんの想いが伝わったのでしょうね、、

    • anchan anchan より:

       ぽぷらさん。
      ASDの特性で、どうしてもこだわりが強くなるのでね。
      そう理解しているつもりでも、私の範疇を軽く飛び越えてしまうので、
      娘の気持ちも尊重しながらとは思いつつも・・・・はぁ~、難しいですね。

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