私が勤める園の5歳児 K君。
先月発達検査を受け、自閉スペクトラム症(ASD)と診断された。
小さいうちは良かったけど、今年5歳クラスになり周囲の子供たちとの成長の差がさらに大きくなり、クラス(保育)に入れないことが増えてきた・・・・というか、ほとんど入れない。
本、昆虫、機械的な仕組みが大好き。
こだわりが強く行動の切り替えが難しいので、保育時間の中で自分がしたいことを止められたり、終わらないといけない時に泣いて泣いて泣き続けることが多い。
クールダウンできればいいけど、最近はできないことの方が多い。
そして、昨日、また玄関ホールで大声で文句を言いながら大泣きしていた。
K君「せんせいのバカ~!もう本は読んじゃダメって言った。ボクは本が好きなのに、大好きなのにもう一生読めなくなっちゃった~~~~。もう、ボクはだめだ。先生なんかだいきらい!」
そばにいた介助の先生も、もう手を焼いてしまっている。
泣いて怒っている理由を聞くと、K君が保育室で本を読んでいたところ、担任が『懇談が始まるからもう終わり。ここ(保育室)で読んだらだめ。リズム室へ行って』と言ったらしい。
もちろんK君が絶望しているように担任は『一生読むな』なんて言ってないし、場所を変えてリズム室で読むように言っただけです。
ASD特有の「0か100か思考」です😅
言い方ひとつなんだけどね。
結局、K君はこのあと、眠たいのも重なってさらにぐずった挙句、自分でも何が何だか分からなくなって、抱っこされたまま少し眠ってしまったそうです。
夕方帰宅して、娘にこの話をしたら
娘「わかるわ~、K君の絶望😢」と、一言。
笑った🤣
娘が言うには、冷静になれば、自分でも相手がそんなこと言っていなかったことが理解できるけど、その場その時はまさに
「ズドン💣」とやられるそうです。
忙しさから、余裕なく言葉を発した担任に『プロなんだから・・・』とも思うけど、担任の気持ちもわかる。
でも、「一生読めない」と絶望を背負ったようなような姿で泣き叫んでいるK君を見ると、普通園での難しさも痛感します。
担任もK君も、気持ちを煩わせる必要のないことでお互いに苦しくなる場面が多々あって。
同じようなやり取りを娘と繰り返した経験があっても、何もできずに保健室から見ているしかできない私は、胸が痛い。
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